IDEMI SUGINO
Patissier 「HIDEMI SUGINO」
東京都中央区京橋3-6-17 京橋大栄ビル1F
TEL 03-3538-6780
10:00〜19:00
定休日:月(祝日の場合は翌日休)、火不定
パティシエ杉野英実さんのお店に足を運んだ
2番口を出た
出る途中の半地下にあったコーヒーとホットドックが200yen以下
でかつ和食の定食をやっているビジネスマン向けの店
食べれるお店が妙に気になった
京橋はオフィスビルが立ち並ぶ中
数多くのギャラリーがビルの中のテナントに入っていて
遠くから見ればオフィス街
中に入れば半オフィス半異空間
のような印象を受けた
歩いている人たちもどこかこの街に似つかわしかったり
似つかわしくなかったり
色をかえながら歩いていた
杉野さんのお店は手入れが埃一つなく
きれいで
ワインガラスの瓶の中にブドウ型の空洞があったのが印象的だった
ケーキはきれいに細長い縦のステンレスのプレ−トに並べられていて
読みなれない名前を呼ぶその瞬間がどこか恥ずかしくもあり
異国で暮らしているような、そんなちょっと贅沢な気分になれた
チョコレートのケーキとムースを頼むと
ウェイトレスのこぎれいな女性が物音をたてないように静かに
カップとケーキの皿をおいた
ケーキの皿はクリームが溶けないように
冷やしてあった
一口ダージリンを飲むと
日本茶のような葉のほろ苦い風味が口な中にひろがった
ケーキは生クリームが泡のように口全体に広がり
その波の中を、スポンジとフルーツがしっかりした形をもつ漂流物のように
ゆれていた
甘みや味というよりもその
口の中の状況に驚いた
その後
岡本敦生さんの
http://gaden.jp/yamaguchi/2006/060109.htm
石は生きている、時とともに風化していく
石でできた亀
亀の甲羅の一つ一つに番号がふってあり
5年間色んな人に預ける
そこでそれぞれの生活をした石
が五年後
絆や記憶をもった作品が生まれる
またその後
キャンパスが一見一色塗りに見えるが
その中の微妙な濃淡の差で中に空間や奥行き
が見える作品を見た
またまたその後
絵の額の内面が二重構造になっている作品
空間と鳥がいったいかしたような抽象絵画を見た
京橋なかなかいい街だった