K

“おかえり”が聞きたくなった

・Candle night

SFCのサブウェイで行われた
環境サークル9のイベント

ホテルなどであまった蝋燭を溶かし、新しくリサイクルキャンドルをつくる
クレヨンで絵をつけたりものや花の形のもの、竹に入ったキャンドルがあったのが印象的


夜になるとサブウェイの電気が消され、一席一席にキャンドルの灯がゆれていた
サブウェイは側面の壁がほぼガラス張りになっているので
そのガラスの中の世界に続くキャンドルの灯が空間を押し広げていてすごく幻想的な夜だった
みんないつもより雰囲気の中声を潜めながらも楽しい笑声をはっしていた
その空間の雰囲気に自分達をあわそうとしていたのが印象的だった


最終日はその中コンサートが行われた
演奏者の親御さんも多数来ていて
楽曲のMr.Childrenの  “彩り”  

の中の歌詞の“ただいま”とボーカルが歌うと

親御さん達が笑顔で“おかえり”とかえした

身震いがした

それまで観客自身ちゃんと演奏が終わるか見守っている雰囲気だったけど
親御さんがらのオーラが伝染していたのかな?
一瞬観客と演奏が交わった気がした

自分自身が一人暮らしで

“おかえり”

なんてきいていなかったからかもしれないけど


・居酒屋ロンド

湘南台の東口にある居酒屋
50過ぎくらいのおばちゃんが一人できりもりしてるみたい
カウンターと座敷が二つ
疲れたサラリーマンがよく一人で晩酌がてら夕ご飯を食べる姿が目立つ
その他にも知り合いであろう夫婦や、若いにいちゃんが顔をのぞかせている

ここの定食はなかなかのもんだ
これといって格別特別な素材や料理ではないんだけど
味付けも濃すぎず薄すぎず

いやみな新しさやひねりがない

おふくろの味とはまさにこのことだとおもう


がんちゃんと飯を食いにいってたんだけど
途中、お客さんのにいちゃんが誕生日だからとビールとクラッカー
が僕達にもふるまわれ、みんなでお祝いした

パンっと乾いた音が宙に響いた

その後、
歳はいくつなんだ?とか
次誕生日いくつだ?とか

聞かれた

こうやった見知らぬ人と会話できるような店が最近ないような
気がして悲しくなった

少しのきっかけで人は知り合えるし
わかりあえるんじゃないかとおもった

帰りに通った松屋の孤立感を見て