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シグルイ

シグルイ 7 (チャンピオンREDコミックス)

シグルイ 7 (チャンピオンREDコミックス)

死狂い

舞台は江戸・暴君徳川忠長時代
幕府の下の一大名
武士の一族 虎眼流の話

家名や忠義のために切腹をする時代

ばかばかしいとおもってしまえばそれまでだけど
昨今の武士道漫画にあるような美しい設定にはない
その時代のリアリティがそこにはあった

階級のおごりから理不尽に殺されるもの

決闘により顎の肉がそげる、口が裂ける、内臓が飛び出る、失明する、
そこまでになって彼らは何を守ろうとしているのか
何を貫こうとしているのか

あるものはこの社会の構造の中で底辺とされ
レッテルをはられたそれを見返すため
またあるものは過去一度捨てた命を助けてくれた師に対して
永遠の忠誠をたてたため

何がおきようとその生き方を貫く

ただ殿様が偉いからとか
武士はかくあるべしのような
時代に流されているのではなく


彼らの過去をのぞくと
とてつもない決意と信念がある


人間の感情の奥底の部分
もっと本能的で好奇心の塊な部分が
むき出しになっている

現代では覆い隠されている部分

理性によって、時代によって
禁止的に
抑えられている部分
が垣間見えた


“剣に支配されるか、剣を支配するか”
 剣を目的にするか? 手段にするか?